雨女☆晴れ男
お茶美味しい。
普通のお茶じゃないのかな?
わかんないけど。

「お茶美味しい」

「良かった。口に合ってなにより」

「ホントに美味しいよ」

「そっかそっか」




…あたし、何しにきたんだっけ?
お茶を飲みに…なわけないか。

「…あっ、忘れてた。これ」

そうだ、今日は届け物をしに…
先生に渡されていたものを渡す。

「あっありがとう」

「すっかり忘れてた。お茶が美味しいから(笑)」

「お茶ならいつでも飲みにおいでよ」

「うん…あっ///」

反射的に答えちゃったけど、なんて恥ずかしい事を///

「ん?…ごほっごほ…」

そうだ、お見舞いに来たんだあたし。

「風邪…まだ辛い?」

「大丈夫…ごほっ…じゃないかな」

「そっそうだよね。…だっだら寝てなきゃ」

「そうもいかないよ。雫ちゃん来てくれてるし」

自分から…というよりは、こさせられたんだけど(汗)

「あたしの事はいいから。寝てなきゃ…」

「…雫ちゃんにはかなわないな。ごほっ…そんな顔されたら、ノーとはいえないじゃん」

「えっ?」

あたし、また顔に出ちゃってるの!?

「わかったよ。部屋行く」

「うん。じゃああたしは帰るΣぎゅっ

腕を掴まれた。

「晴太くん?…!?」

Σドサッ

その場に倒れこんでしまった。
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