雨女☆晴れ男
放課後
やっと終わった。
家に帰れる。
帰る準備をしながらそう思っていた。
「ねぇ、雫ちゃん」
あたしに話しかける奴がいた。
声のする方へ向くと、晴太くんがいた。
「あっはい…なんですか…」
「放課後…暇?」
「えっ?」
「暇なら学校案内してくれない?」
「なん「学校案内だったらうちらがやるよ?」
あたしの言葉をさえぎるように女子たちが割り込んできた。
さっきイケメン…とか言ってた人たちだった。
女子たちがあたしをちらっと見た。
『邪魔をするな』
そういう目をしていた。
でも、
「ごめん、お前らに用なんてないから。俺は雫ちゃんに用があるんだよ」
晴太くんはそういってあたしを教室から連れ出した。