雨女☆晴れ男
無理やり傍に引き寄せた。
そして、あたしを抱きしめた。

「当たり前だろ。彼女に優しくしない男がいるかよ」

そう言って強く抱きしめる。

『彼女』…///
その言葉に赤くなる。

あたしってば、やっぱり自分勝手だ。
晴太くんはあたしの事を考えてくれてるのに、あたしは…あたしのことしか…

そう思ったら、涙が溢れてきた。
…なんで?…なんで泣くの?
泣かれたら困るってわかってるのに。
止めようと思っても止まらない。

「しっ雫ちゃん!?ごめんっ」

「ちっ違うの…違うの…」

必死に否定する。
< 61 / 82 >

この作品をシェア

pagetop