雨女☆晴れ男
「ぼそっ)…ずるいよ。ドキドキさせてるつもりが、俺の方がドキドキさせられる」

「えっ?」

あまりにも小さい声だったから、聞き取れなかった。

「なんでもない///」

「…晴太くん、顔赤くなってるよ?大丈夫?」

「だっ大丈夫///」

どんどん赤くなっていく晴太くん。
もしかして、お粥まずかった?
優しいから、そういうこと言わないでくれてるの?

(ぱくっ)

食べてみた。
…まずくはない。
じゃあ原因は違うの?
熱上がったの?
すごく心配で、晴太くんのおでこに手を当てる。
…微熱。

「しっ雫ちゃん!?」

「…熱は微熱だし、お粥がまずいわけでもないし…晴太くん、ホントに平気なの?」

「…平気じゃない」

「えっ!?だっだったら安静にしてなきゃ」

「違うよ」

「違うって何が?」

「俺が平気じゃないのは、雫ちゃんのせいだよ」

どっどういうこと!?
あたし、やっぱり何かしちゃったんだ…

「ごめん…なさΣぐいっ

晴太くんに引っ張られて、胸元に耳が当たった。

…ドクン、ドクン、ドクン・・・

晴太くんの心臓の音…?

「音、聞こえる?」

「…うっうん」

「こんなに速いのは、雫ちゃんのせいなんだよ。雫ちゃんが俺をドキドキさせるから///」

照れながら言う。
それを聞いてあたしも照れた。

ドキドキ、収まりそうだったのに…
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