雨女☆晴れ男
おにぎりを食べ終え、ゆったりとした時間を過ごしていた。
「…もうこんな時間かぁ」
気付けば午後8時。
もうここに3時間近くいる。
「そうだね」
「おうちの人とか、そろそろ帰ってくるんじゃないの?」
「…帰ってこない」
「帰って…来ないの?」
「帰ってこないよ。二人とも仕事忙しいみたいだから」
寂しそうな声だった。
「晴太くん…」
「…あっごめん、変な話しちゃって。気にしなくていいから」
必死に笑顔で言う。
…必死で。
Σぎゅぅ
「これでさみしくない、でしょ?」
体が勝手に動いていた。
考えるよりも先に…