雨女☆晴れ男
Σブーブーブー
自分の携帯が鳴った。

「あっ…」

お母さんだ。

「ちょっとごめん。…もしもし?」

「雫、なんの連絡もなしにどこにいるの?」

「ごめんなさい。今、お見舞い行ってて…」

「お見舞い?誰の?」

「誰って………あたしの、大切な人の」

「…あんた、何時の間に惚気られるようになったんだい」

「のっ惚気てなんか…///」

「事情はわかったわ。でもしず…」

ひょいっと携帯を取られた。

「突然すみません。同じクラスの星野晴太と申します。雫ちゃんをこんな時間まで引き止めてしまってすみません」

晴太くんがお母さんと話していた。
あたしはぽかーんとしてた。
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