雨女☆晴れ男
Σぎゅぅ…

静かに晴太くんの手を握った。
びっくりした晴太くんが見たけど、離さなかった。
ちょっとずつ鼓動が速くなっていくけど、離さなかった。

「これでさみしくないでしょ?あたしがいつも隣にいるんだもん」

めいいっぱいの笑顔で言った。

これが今のあたしの気持ち。晴太くんに伝えたかった気持ち。

それを感じとってくれたのか、晴太くんは、黙ったまま手を握り返してくれた。
すごく嬉しかった。
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