黒縁メガネ男子に恋してる
「め、命令って、なにすればいいのよ?」
上目づかいに聞くと、
「あー、まずは、クイズシートを完成させて、提出しないとな。
で、罰ゲームの班が発表されるのは、今日の帰りのHR。
そのとき、マラソンを回避できたら、今夜にでも命令の内容をメールする」
智哉はそう言うと、意味ありげに微笑んで、校舎に入っていった。
ううっ、夜になるまでわからないの?
モヤモヤするぅー。
あたしは、またゆううつな気持ちになりながら、重い足を教室に運んだのだった。