黒縁メガネ男子に恋してる

全員で連絡先を交換すると、雄太は先頭に立って歩き出した。


あーぁ、すっかりリーダー気取り。


まぁ、あたしにからんでこなければ、どうでもいいけど。



雄太から一番遠い最後尾をブラブラ歩いていると、菜々美が横に並んできた。


菜々美は、シャギーの入ったショートボブがよく似合ってる、笑顔が印象的な明るい子。


まさに、あたしが目指す、“普通女子”代表って感じ。




隣を歩きながら菜々美は、人懐っこい笑顔を向けて、あたしにささやいてくる。


「ねー、綾華、あたしたち、いい班に当たったよね?」


うれしそうにそう言うけど……、あたしの頭に浮かんだのは“?”マーク。

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