黒縁メガネ男子に恋してる
彼女は、ニッコリ微笑むと、あたしに話しかけてきた。
「仙道さんはどうですか?」
「えっ……?」
ヤバい、全然聞いてなかった。
今は、ロングホームルームの時間。
黒板を見ると、『体育祭』の文字。
さらに、騎馬戦やら綱引きやら、いろんな競技の名前と、クラスメートの名前が書かれている。
そういえば、今、前に立ってる子は、このあいだ決めた、体育祭実行委員の子だっけ。
どうやら、参加する競技を決めているところらしい。