黒縁メガネ男子に恋してる

きゃぁぁ、恥ずかしー!


聞いてなかったの、バレバレじゃん。


一瞬で顔がカッと熱くなる。


でも、体育祭実行委員の彼女は、気にした様子も見せずに、話を続けた。


「応援団は、体育祭の花形です。
女子は、チアリーダーみたいにポンポンを持ってダンスしたりして、とても華やかなんですよ。
仙道さんも、きっと似合うと思うんですけど、どうですか?」


彼女が冷静に話し続けてるせいで、広がりかけてたクスクス笑いはすぐにやんだ。


ハァー、助かった。


もし彼女も笑ってたら、きっとクラス中の笑い者になってたよ、あたし。


クールな彼女に感謝!

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