黒縁メガネ男子に恋してる
「じゃ、ついてきて」
いきなり走り出した智哉を、あわてて追いかける。
「あ、ちょっと、智哉!
ねぇ、今日、どこ行くのよ?」
今度こそは絶対に聞き出すつもりで、気迫を込めて聞くと、智哉はすんなり返事した。
「ん? うち」
「え? うち!?」
って、智哉の家!?
いきなり?
あっ、いや、べつに、家に行くからって、ナニするってワケでもないだろうし、そのぅ、だから……。
あたしが脳内でいろいろ考えて、もんもんとしていると。