黒縁メガネ男子に恋してる
そのときすでに、彼氏である雄太とは別れるつもりだったけど。
徹底的にそいつを叩きのめしたくて、こっぴどく振ってやった。
でも、そう言い放って、また自転車を猛スピードでこぎ出したあたしは、
ちっとも爽快な気分ではなくて、ますます胸の中のムカムカが増していった。
あー、もうっ、どいつもこいつもっ!
男ってのは、女の見た目にしか興味ないワケ?
中身はどうでもいいの?
あーもうっ、ホントにホントにホントに、
最悪ーーーーっ!