黒縁メガネ男子に恋してる

雄太を追う智哉の方を見る。


すると。


――ドスンッ。


雄太が、いきなり横から飛び出してきた大きな人影にぶつかり、しりもちをついた。


智哉は、すぐその前で立ち止まる。


あたしも徳井さんと一緒に、そちらへ駆け寄っていった。


大きな人影は、雄太の腕をつかんで、引き起こし、


そのまま、雄太の腕を背中側に回して、羽交い絞めにしている。


「いてぇっ」


雄太の苦しそうな声が響き、あたしは驚いて智哉の隣で立ち止まった。


すると。

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