黒縁メガネ男子に恋してる
あたしは、隣に立つ智哉に顔を向けた。
「ねぇ、智哉」
「ん?」
「遼子さん、公務員って聞いてたんだけど」
「あぁ」
智哉もこっちを見る。
「刑事だって、公務員は公務員だからさ。
プライベートでは遼ちゃん、職業聞かれたら、いつも公務員で通してるんだ」
「ふぅん、そっか」
べつに、あたしだけに隠してたってワケじゃないのね。
なら、しかたないか。
それにしても。
雄太、どうなっちゃうんだろう?