黒縁メガネ男子に恋してる

翌朝。


学校の自転車置き場に着くと、入り口に智哉が立っていた。


相変わらずクールな表情で、ポケットに手を突っ込み、軽く足を組んで壁に寄りかかってる。


ハァ……、かっこいい。


スタイルいいから、そんななにげない格好でもさまになる。


この人と、あたし、付き合うことになったんだよね。


うれしいけど、同時に、ちょっぴり照れくさい。


「おはよ」


できるだけいつも通りに声をかけると、智哉は手をあげて挨拶を返してくれる。


だけど、智哉があんなとこに立ってるなんて、珍しいよね?


ひょっとして、あたしのこと待ってた、とか?

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