黒縁メガネ男子に恋してる

あぁいう派手なことは、あそこのメンバーくらいしかやりたがらないんだよね。


すると。


「智哉がやればいいんじゃない?」


ひびきだ。


いつの間に泣き止んだのか、もうすっかりいつもどおりの様子。


っていうか、むしろ、イラついてる?


やけに挑戦的な目で、智哉を見てる。


教室内には、「あぁ、そうだそうだ」と納得した空気がただよい出した。


それもそのはず。


だって、ついおとといまで、智哉は雄太たちとつるんでたんだから。


彼らの仲間だと思われてるんだよね。


ホントは、潜入捜査のための演技だったんだけどね……。

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