黒縁メガネ男子に恋してる

「なんで?
いいじゃない、一緒にやろうよ。
綾華だって、応援団やってるんだし?」


そう言って、ひびきはあたしを見た。


いや、にらんだ、と言う方が正しい。


うぅ、なんか、イヤな予感……。


ひびき、智哉を応援団に引き込んで、なにするつもり?


だけど。


「いや、応援団とか、そういうのは俺、ガラじゃないから」


智哉が断ると、体育祭実行委員の彼女は、今度はあっさり引き下がった。


「わかった。
じゃぁ、応援団の方は、もともと希望者にやってもらってるものだし、私から赤組の団長に話しつけておくから、いいよ」


「サンキュ」

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