黒縁メガネ男子に恋してる
「智哉は、気付いてたの?
あのときの女が、あたしだってこと」
「もちろん」
あたりまえだと言わんばかりの智哉に、ビックリ。
「えっ、そうなの? いつから?」
「そんなの、最初っからに決まってんだろ?
あ、ひょっとして、あのときの告白、その場限りのナンパだと思ってた?」
コクリとうなずくと、智哉は苦笑をもらす。
「俺、ちゃんと、綾華の名前も中学も、綾華が友達思いなヤツだっていうのも知ってて、コクったんだけどなぁ」
「えぇっ、そうだったの?」
てっきり見た目が派手だからナンパされたんだと思い込んでたから、智哉の言葉に、衝撃を受ける。