黒縁メガネ男子に恋してる
「ほら、綾華、なにしてんの!」
ドンと背中を押された。
「わわっ!」
バランスを崩して、智哉を取り囲んでいた男子の間から、智哉の胸に倒れこむ。
智哉は、びっくりしたような顔であたしを受け止めてくれたけど……。
ちょっとこれ、メチャクチャ恥ずかしい体勢なんですけど!
まるで抱き合ってるみたいじゃない?
当然、周りのチャラ男たちは、冷やかしてくる。
「おー、綾華、積極的ー!」
「やるねぇ!」
あたしは、あわてて智哉から離れた。
「やっ、ち、ちがうからっ!
誰かに押されたんだってば!」