黒縁メガネ男子に恋してる
ゲーセンのある通りには、カラオケ店や居酒屋の入ったビルが、たくさん並んでいる。
ゲーセンでいくつかゲームを楽しんだあと、あたしたちは、打ち上げの行われる居酒屋に向かうことにした。
「これ、ありがとね」
歩きながら、智哉がUFOキャッチャーで取ってくれたぬいぐるみを、笑顔で見せると、智哉も微笑み返してくれる。
「欲しいのがあれば、また言って」
「うん!」
……なんか、デートみたい。
付き合うことになってからも、体育祭の準備や練習で、デートできてなかったからなぁ。
うれしい気持ちで智哉の隣を歩いていると。