黒縁メガネ男子に恋してる

「あたしね、今でも、人は見た目じゃないって思ってる。
でも、智哉、言ってたでしょ。
偏見を持たれるような見た目を、変えられるなら、変えるのもアリだって」


「あぁ……」


「妹さんの話を聞いて、それはきっと、そうなんだろうなって、思ったの。
だから、制服のときは、むやみに軽い女って思われないように、“普通”にしてようと思うんだ」


「うん」


「でも、デートのときは、智哉に、今よりもっと好きになってほしいから、うーんとおしゃれして、メイクもして、可愛くしようと思ってる」


うわぁーーー、言っちゃった!


恥ずかしいっ!


でも。


あれからいろいろ考えて、出した結論。


智哉には伝えておきたかったから。

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