キミの知らない物語。【完】
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――絶対に内緒で秘密だけど。ずっと、好きだったんだ。キミのことが。
* * *
「――あっつい!」
「……」
「死ぬ! 暑い暑い暑い!」
「……」
「悠也(ユウヤ)、アイス買ってきてよ」
「は? なんでだよ」
一人暴れるあたしのそばで、それまで黙っていた幼馴染みが眉を顰めた。
「だって暑いじゃん」
「当たり前だろ、だって夏じゃん」
「アイス買って」
「自分で買え」
「だーかーら、このくそ暑い中わざわざ外に出てアイス買ってくるのが面倒くさいからあんたにお願いしてるんでしょうよ!」
「その面倒くさいことを俺に押し付けんな」
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