空色ドロップス
25日の朝
「陸斗〜海聖〜、早くしろ〜〜!」
今日も慌ただしい一日が始まる。
「翔兄さん、今日は昼からの勤務だと言っていませんでした?」
リビングに入って来た陸斗が少し鬱陶しそうに声をかけてくる。
「おっはよ〜陸にぃは朝から機嫌が悪いねぇ〜」
やっとの事で起きて来た海聖、陸斗に睨まれながらも、おどけた口調は変えようとしない。
「もういいから、早く朝ご飯食べちゃって」
僕がそう口を開けば、
「そんなに急かしてどうしたの?」
なんて、呑気な声が帰ってくる。