あなたに贈る物語
epilogue




あなたは
自分にこう言いましたよね?




――私がいうのは「またね」だよ






ホントは戻ってこないつもりでした。

このまま
あなたに別れを告げて、
あなたの前に現れないつもりでした。





言ったでしょう?
「忘れて」と。




でも、
「忘れてほしくない」と思う自分も
確かに、そこには存在した。

無理なんです。
「忘れろ」なんて。



だって、
あなたは自分を救ってくれた人だから。
変えてくれた人だから。






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