恋愛ニート


なんかの少女マンガには

ひとつになるのは幸せなことだって

書いてあったけど、わたしの心の中には

もやもやが残ったままだった。


その一週間後、

わたしは友達からいやな噂を耳にすることになった。

***


「ねえまゆ..いいにくいんだけどさ、翔平さ、他校に彼女いるって...」

わたしはなかなか理解できなかった。

「そんなの噂だよ★翔平のことひがんでる男子なんかいっぱい

いるしさっ♪」

...そう思いこみたかった。でも無理だった。

わたしの頭の中をよぎるのは悪い結果ばかりだった。


翔平は一週間前、真由に"大好き"って言ってくれたよね?

他校に彼女いるなんて嘘だよね?

この時はただ、こう願うしかなかった。



< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop