恋愛ニート
新*
わたしは中学3年になった。
うちの学校は2、3年ではクラス替えがないから、
翔平とは今年も同じクラスだった。
まだ心の傷がいえたわけじゃないけど、
春休みをはさんだおかげで気持ちの整理がついたわたし。
今までは絡んでいなかったクラスの男子とも絡むようになり、
小学校からの付き合いの彩花、クラスで仲良くなった達也、敦也、亜伶の5人で
毎日一緒にすごすようになっていた。いつメンってやつ。
「おい真由彩花~、明日暇?俺ら5人でラウワン行かね?」
「「さんせーい♥いきたい」」
***
「ラウワンついたあー♪ちゃりこぐのつかれたよ涙」
「真由はばあさんかよ(笑)」
「達也だってめっちゃ息きれてるじゃん♪」
「うっっせーよ(笑)」
わたしと達也は仲良し。ていっても友達の方のだけど。
わたしたちはラウワンに入ってボーリングの受付をした。
「きゃははあ、バカ翔平っ♪」
...え?翔平?
その女の子の声がする方を見ると、
そこにいたのは確かに翔平だった。
彼女...いたんだね。みたくなかったな。
「真由っ!!お前には俺らがいるだろ?元気だせよ」
達也はいつだってわたしを励ましてくれる。
わたしの髪をわしゃわしゃとなでた手を離すと、
わたしを翔平が見えないところまで連れてってくれた。
その瞬間、わたしは翔平と目があった。
心がずきってして分かった、わたしまだ翔平のこと好きなんだ...。
そのあとはいつメンに励まされて、ボーリングに没頭して
その時はいつもの真由でいることができた。
いくら最悪な恋だったとしても
その恋をなかったことにはできない。
その恋を簡単に忘れることなんてできない。