深海の眠り姫 -no sleeping beauty-





翌日も、私は通常通り仕事をこなしていた。
しかしこの一週間ろくに眠れてないからか身体の方はとっくに限界を迎えていて、だるくてだるくて仕方がない。


(…いっそ倒れちゃった方が)


楽かも、なんて思ってもそうもうまくいくわけないし。






「しかしとうとうメールもなし、か」


毎日朝一番に送られてきていた芦谷さんからの業務的なメール。
今日はそれすらも送られてこなくて、とりあえず私は役員室の掃除や書類整理を一日中行っていた。


何回メールボックスを確認しても芦谷さんからのメールはない。



「…ペットに飽きたなら当然かぁ」





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