未恋 ~東京卒業物語~
第3章 「東京…」
桜の花はみんな散り、代わりに夜空に大輪の花火が咲く季節になっていた。
河川敷は夜だっていうのに、家族連れやカップル、子ども達でにぎわっている。
田舎にいるときは毎年家族で花火を見に行ってたけど、東京で見る花火は今夜がはじめて。
そして生まれてはじめてできたカレシといっしょに見る花火。
赤坂涼平くん、22歳。
あの日、コンビニでバンソウコウをくれた店員さんとあたしは付き合いはじめたんだ。
あたしはレンタルの浴衣を着て、彼といっしょに土手に座って手をつないで、次々と打ち上げられる花火を見上げていた。
「ヒュ~ン……ドドーン!!」
花火が夜空に打ち上げられる度に、あたしの気持ちもまた、それにシンクロするように高まっていった。
「スッゲェ」
「すごかぁ~」
「え?」
ビックリしたようにあたしを見る彼。
河川敷は夜だっていうのに、家族連れやカップル、子ども達でにぎわっている。
田舎にいるときは毎年家族で花火を見に行ってたけど、東京で見る花火は今夜がはじめて。
そして生まれてはじめてできたカレシといっしょに見る花火。
赤坂涼平くん、22歳。
あの日、コンビニでバンソウコウをくれた店員さんとあたしは付き合いはじめたんだ。
あたしはレンタルの浴衣を着て、彼といっしょに土手に座って手をつないで、次々と打ち上げられる花火を見上げていた。
「ヒュ~ン……ドドーン!!」
花火が夜空に打ち上げられる度に、あたしの気持ちもまた、それにシンクロするように高まっていった。
「スッゲェ」
「すごかぁ~」
「え?」
ビックリしたようにあたしを見る彼。