ようこそ!マル質番外編
男は夕闇が照らす薄暗い部屋でニタニタと笑っていた。


「次は何にしようかな・・・?ひひっ・・・」


手のひらには小型のナイフ。


こびり付いたどす黒い血を丹念に落としているのだった。


小刻みに動く手がぴたり、と止まる。


「待てよ?・・・そうだ、次はもっと大きな獲物がイイ・・・


ひひっ!次は、誰にしようかなぁ・・・?


はは、ははははは・・・!!!」


男は狂ったように笑い声を上げた。


血で濡れた眼鏡を拭おうともせず、ただひたすらに笑い続ける。


彼の足もとには、真っ赤に染まった戦利品が転がっていた。


それはバラバラに解体された白ネコと思しきモノだった。
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