ようこそ!マル質番外編
「我々ってことはオレも入ってんのカ・・・☆」


月夜はくるりと白梅に背を向け無言でレジャーシートを肩に担ぐ。


白梅の呟きはさらっとスルーされたようだ。


「・・・なぜ桜はかくも美しく咲くのか?


それは我々を酔わせる為です!!」


熱く拳を握り締める月夜の足元をヒュルリ〜と木枯らしが通り過ぎた。


・・・気がした。


「ふぅえっくしゅ!!


・・・と、わりぃわりぃ


あんまりにも月坊が寒くってよ。」


突然嘲笑うかのような軽〜い調子の声が響き、月夜は血相を変えて振り返った。
< 35 / 70 >

この作品をシェア

pagetop