ようこそ!マル質番外編
「おい白チビ知ってたか?


あいつ本当は黒髪なんだぞ。」


「染めてたのカ☆!?」


「ああもう!二人で何をこそこそ話してるんですか!?」


立ち上がって向かって来る月夜に黒椿は余裕の表情で首を傾げる。


「なに、月坊は俺にそっくりだって話しさ。」


「はいぃっ!?


わざわざ髪の色だって変えて着物も止めたのに、似ているわけがないでしょうっ。」


黒椿は小さなため息と共に苦笑した。


「わざわざ染めなくたって天然パーマは自前なんだからよ、はじめっから似てねぇんだよ。


何をそんなにムキになってんのかねぇ・・・


お、そうだ。


何でこいつがタキシードを・・・」


「わ゛ーーー!!!」


お兄様の声は「月坊」の叫びに掻き消され、白梅はちょっと残念がったのだった。
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