ようこそ!マル質番外編
「パルルだ!月夜の友達の番犬だ。


俺、・・・あいつ嫌いだ。


尻尾と一緒でつんつんしてる☆」


黒椿は苦笑して、そっと白梅の頭をなでてやった。


「なあ、夢衣は嫌われてるのか?」


突然の質問に椿の手が止まる。


「夢見屋には大きく分けて二種類ある。


月夜みてぇな情報屋からヒトの記憶や夢を買って売る者。


もう一つは自分でヒトの求める夢を作り出し、売る者。


ただし、自分で夢を作り出すにはかなりの実力がいるから、そういう奴は稀だし妬みを買いやすい。


しかも望み通りの夢を与える分、ヒトに課す代償は半端じゃねぇから同業者からの反発も多いんだ。


夢衣がそれだな。」
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