ようこそ!マル質番外編
「何だ!?・・・月夜!」

「ご主人様!!」


二人はばっと跳び起きると一目散に駆け出した。


ヒトビトの群れに近づくと、悲鳴と怒号が響き渡り、焦げ臭い臭いと煙りで混乱していた。


「月夜ー!!どこだ!?無事なのか!?」


叫びながら白梅は辺りを見回した。


いつの間にかパルルとはぐれたようだが、気にはしていられない。


ひょいっと持ち上げられて上を向くと、パイナップル頭が目に入った。


「白ちび!どーこ行ってたんや!?


月夜が心配してたで!」


心配してたの一言に、白梅は何だか温かい気持ちになって、早く月夜に会いたくなった。
< 58 / 70 >

この作品をシェア

pagetop