ようこそ!マル質番外編
「うわぁっ・・・!!」
そこは真っ暗な空間で、幾つもの火の玉がゆったりとたゆたっていた。
紅、蒼、翠・・・色とりどりの火の玉たちは音も無く行ったり来たり。
そのうちの一つが、直径10㎝程の紅い火の玉が彼に近づいてきた。
彼の目の前までやってくるとぴたりと止まり、そこに薄ぼんやりと猫の顔が浮かび上がった。
「何だお前、あっち行け!!」
逃げる彼を紅い火の玉は執拗に追いかけて行く。
とうとう追いつかれて彼は地面に小さくうずくまった。
彼の周りを火の玉はゆっくりと旋回し、
やがて奈落の底から響き渡るような恐ろしい声で彼に語りかけたのだった。
『くやしい・・・くやしい・・・
ニンゲン・・・許さない・・・苦しい・・・
苦しい・・・ニンゲン・・・許さない・・・』
そこは真っ暗な空間で、幾つもの火の玉がゆったりとたゆたっていた。
紅、蒼、翠・・・色とりどりの火の玉たちは音も無く行ったり来たり。
そのうちの一つが、直径10㎝程の紅い火の玉が彼に近づいてきた。
彼の目の前までやってくるとぴたりと止まり、そこに薄ぼんやりと猫の顔が浮かび上がった。
「何だお前、あっち行け!!」
逃げる彼を紅い火の玉は執拗に追いかけて行く。
とうとう追いつかれて彼は地面に小さくうずくまった。
彼の周りを火の玉はゆっくりと旋回し、
やがて奈落の底から響き渡るような恐ろしい声で彼に語りかけたのだった。
『くやしい・・・くやしい・・・
ニンゲン・・・許さない・・・苦しい・・・
苦しい・・・ニンゲン・・・許さない・・・』