夕日塔の約束
でもアイツは、“勝手にすれば”と言いながらも、オレの頼みを受け入れてくれた。


これから先、“彼氏”として受け入れて貰えるかは――――…オレの頑張り次第。


「頑張らねぇとなーーー色々と。直次、力借りたい時は借りてもいいか?」


空き教室のイスに腰かけ、静かに尋ねる。


茶髪をワシャワシャとグシャグシャにする直次。


「確かに昨日力になるとは言ったけど……お前本当に大丈夫なワケ?」


「へっ?」


「これ以上やって耐えられるのかって事。お前は1年生の時から頑張り過ぎなんだよ」


直次はジッと、オレを見据えた。
< 103 / 323 >

この作品をシェア

pagetop