夕日塔の約束
『エヘヘ……手繋ぐのってテレるね。緊張しちゃう//////』


初めて手繋いだ日、夕穂は恥ずかしがって頬を赤く染めながら、カワイく笑ってくれた。


なのに今はあんなに嫌がられるとは――――…何気にショックだった。


「関わるも何も…………A組とC組は別々の競技やるんだ。お前もさっき言ってたじゃん」


「あーー…うん。だから話そうにも話せないかもだけど……」


「あわよくば話したい―――と?」


ズバリ図星をつかれ、顔を俯ける。


2週間の間に出来るだけ夕穂との距離を縮めたいオレにとって、コレはチャンスなんだ。
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