夕日塔の約束
ポーーーッと1年前とは違った魅力が花開いてる夕穂を見てると、誰かに頭を小突かれた。


「なーーに見とれてんだ。そんな事よりお前にはやらなきゃいけない事があるだろ?」


犯人は、サッカーボールを脇に抱えてる直次。


遠藤さんをチラ見して、すぐに視線をオレに戻した。


「昨日はどうだったんだ?再アタック作戦は」


小声で囁かれ、オレも小さく答えた。


「昨日はちょっとだけ会話出来た。ドラマの話とか、色々出来たよ」


「へぇ、頑張ってんじゃん。残り11日………ファイト、日希」


「ありがと。あっ、授業始まった」
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