夕日塔の約束
急にやる気を出したオレに首を傾げる直次に構う事無く、サッカーに熱中する。


気づけば試合は5―1で勝ち、その内3点がオレが決めた点数だった。


「日希、試合やけに頑張ってたけど、何かあったのか?」


何も知らないクラスメイトが、驚いて顔を見合わす。


「何でもないから。にしても喉渇いたなぁ~~~」


意外と活躍出来て、いざ夕穂の方を見ようとした瞬間――――……


「下河ーーー!ちょっと頼みがあるんだが、いいかーー?」


「へっ……あ、ハイ…………」


陸上部の顧問で体育教師の、米林先生にジャマされてしまった。
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