夕日塔の約束
焦りながらも手早くボールをカゴに入れ、やっとこさ最後の1つを入れ終わった。
「フゥ……全部入れたよね……?じゃあハードル――――…」
言いかけた私の言葉は………全て言えなかった。
再び立ち上がった瞬間、日希が……
「泣くなよ………っ」
腕を引っ張って、私を強く抱きしめていたから。
「!?ちょっと日希!!何!?離してよ!!」
ジタバタ暴れて抜け出そうとするも、力が強くて上手く身動き出来ない。
香水なのかシャンプーなのか洗剤なのかはよく分からないけれど、ほのかに甘い香りが私の鼻に届いた。
「フゥ……全部入れたよね……?じゃあハードル――――…」
言いかけた私の言葉は………全て言えなかった。
再び立ち上がった瞬間、日希が……
「泣くなよ………っ」
腕を引っ張って、私を強く抱きしめていたから。
「!?ちょっと日希!!何!?離してよ!!」
ジタバタ暴れて抜け出そうとするも、力が強くて上手く身動き出来ない。
香水なのかシャンプーなのか洗剤なのかはよく分からないけれど、ほのかに甘い香りが私の鼻に届いた。