夕日塔の約束
稚鶴が教室を去り、1人ボーーッと色々考えてる私の所に、宮迫君が来た。


「野々谷、体育の事日希に聞いた。“嫌だったならごめん”だって。自分で謝りたかったみたいだけど、弟が熱出したって帰っちまってさ」


宮迫君はため息をつき、C組の席に座る。


偶然なのか……そこは稚鶴の席だった。


「なぁ…お前日希の事嫌いなのか?憎んでるのか?」


「えっ!?」


いきなり衝撃質問をしでかした宮迫君に、目を丸くした。


「なら早めに言ってやれ。んで、少しでも可能性ありならまだつきやってあげてくれ」


フゥと悲しそうな宮迫君。
< 139 / 323 >

この作品をシェア

pagetop