夕日塔の約束
驚き過ぎてパニックになってるオレを、一睨みで黙らせた直次様。


怖いので一応大人しくなるが、犬猿の仲の遠藤さんのメアドを直次が知ってた事に、度肝を抜かれた。


「知りてぇ…なんで知ってるのか知りてぇ……」


目の前にいる茶髪ヤローに聞こえない声量で呟いていると、直次が満足気に笑った。


「やるじゃん、遠藤」


「え?」


「ホレ。コレが野々谷のケー番とメアド」


直次はケータイの画面を、石化しているオレにスッと見せる。


そこには確かに、夕穂の今のケータイの番号とメアドが書かれていた。


…ええぇ~~~~!?
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