夕日塔の約束
アレ…ヤベ、今オレ一瞬夢見てた………


まだショートヘアーだった夕穂が、泣きながらオレを責め立てる夢。


「………嫌な夢だな…音楽でも聴こう……」


沈んだ気持ちを誤魔化したくて、ケータイの音楽を聴く事にした。


なんか……ちょっと眠気飛んじまったし、丁度いい。


「何聴こうかな?サンダーホースの“虹の気まぐれ”でも聴くか」


適当に選曲していると――――


「サンダーホースなら、私“Love setting sun”がいいな」


誰か女の子の声が聞こえて、ケータイを視界から退かした。


「ゆ、夕穂!?」
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