夕日塔の約束
「ホッホーーー、そこまで進展しておったのか、君達は」


まるでおじいちゃんの様な口調で、ペットボトルのお茶を湯呑みみたいに持って飲んでるのは、友達の稚鶴。


マジ年寄りクサイってツッコミたいけど、後が怖いので何も言わないでおく。


「まさかこんなになるなんて、想像出来なかったなぁ………私」


教室の私の席で、私達はお菓子をバリバリ頬張っていた。


「私だって想像出来なかったわよ。下河君がヨリ戻したいって言うのも、アンタが完全拒否しなかった事も………ね」


稚鶴が私が持って来たポテトチップスを1枚食べながら言った。
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