夕日塔の約束
その日は休日だったけど、日希が陸上部の活動があるから、午後2時という半端な時間から待ち合わせだった。


だけど待っても待っても、日希は来なくって……メチャクチャ心配した私。


連絡とろうにも日希はケータイ修理に出してて出来なくて、時間だけが過ぎ――――…


『………もう…帰ろう………』


結局…5時過ぎまで待っても、日希はやって来なかった。


トボトボ歩いて、自宅までの道を歩いて帰る。


この時……私の心には“心配”はあったけど、“怒り”なんか無かったんだよ?日希。


“あの光景”を見るまでは――――…
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