夕日塔の約束
バッチン!!


「っ!?ホワッ!?」


目の前で両手を叩かれ、意識が覚醒する。


稚鶴が呆れた様に、長いため息をついていた。


「夕穂ちゃん、トリップしないで頂けます?何回呼んだと思ってるの?」


「す、すみません………」


こ、この調子だと私、恐らく3回以上は名前呼ばれたの無視しちゃってるよ……


申し訳なくて、謝る事しか出来なかった。


「そんなに気になってんだったら聞けば?下河君に。1年前あんな事した理由」


しかもズバリ見抜かれちゃってるよ!!


さすが稚鶴………スゴイ推理力を持っているわ。
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