夕日塔の約束
下を向いたまま何も言えない私に、稚鶴は続ける。


「またつき合うかはアンタが決める事だけど……つき合うんだったら聞かないとね、こんな事するならどうして1年前…って」


「どうしても聞かなきゃダメ………?」


「ダメに決まってんでしょう!うやむやにしたままヨリ戻すなんて、しちゃダメよ!!」


「ウウッ……」


稚鶴の言葉が、ドスドス胸に突き刺さった。


……そういやあ日希…1年前、別れた時……何か言いたそうにしてた様な………


アレは気のせいだったのかしら?


気のせいじゃなかったら、何言いたかったの………?
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