夕日塔の約束
授業が終わり、デッサン用のスケッチブックを稚鶴に“見せてーー”と頼まれてる私。


最初は渋ってたが、稚鶴にはあまり逆らえないので………


「ウゥ~~~~…ハイッ!!」


思い切って、デッサンを稚鶴に見せた。


稚鶴がスケッチブックを凝視する間の沈黙が、せっかく落ち着いた心を再び慌てさせる。


「ち、稚鶴?どう?前と比べたら……あの…その………」


オドオドと問いかけるも、稚鶴は無言。


「あーーー…前と比べたら…………ね」


ガーン…


稚鶴さん、顔が引きつりまくっておられます……


やっぱダメだった……
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