夕日塔の約束
こうやって言い聞かせても、夕穂に触れたいという欲求は消えて無くならない。


ずっと近くにいてくれないと、どうにかなりそうになる。


何なんだ?コレ……直次に聞いたら分かるかな?


「よし、電話………ってダメだ。アイツ今日家族で食事行くとか言ってたっけ………」


現在の時刻は、5時半ちょっと過ぎ。


まだ家にいる可能性の方が高いけど、仕度してるかもしれないし……やめとこう。


「あーーー!スッキリしねぇーーーー!!」


うつ伏せに寝転がり、マクラに顔を埋めた。


目の前が真っ暗になると、夕穂の顔が浮かぶ。
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