夕日塔の約束
ベッドに座り、頭を抱えながら呟いた。


ああ……この不安定な気持ちが何なのか、分かった気がする。



「――――…オレ……不安なんだな………」



不安で不安で堪らなく……“怖い”からこんなんなってるんだ。


もしも2週間以内に夕穂をまた振り向かす事が出来なかったら、恐らく二度とチャンスは無い。


オレには後なんか無いから、このチャンスに賭けるしか無いから―――…不安がデカイ。


その不安が、心をグチャグチャにして、最近感情の起伏が激しくなっているのだろう。


ハァ……高2なのになんてガキなんだ、オレってば。
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